微細藻類とは

約30億年前に原始的な藻類が地球上に出現し、長い年月を経て進化した、単細胞を単位とし、分裂により増殖する微細生物です。近年微細藻類はバイオ燃料等エネルギー分野から機能性食品、医薬品等幅広い用途への応用が期待されています。

オーランチオキトリウム Aurantiochytrium sp.

数ある微細藻類の中SoProsがFocusするオーランチオキトリウムはラビリンチュラ類に属する従属栄養藻類です。特徴は光合成を必要とせず、有機物によって増殖可能なため室内設備で大量培養が可能です。

SoProsオーランチオキトリウム独自株から抽出可能な高度不飽和脂肪酸(PUFA)

C22までの長鎖脂肪酸を生成し生理作用を有するDHA, EPAを始め様々なPUFAを産出可能です。

これらのPUFAは必須脂肪酸ですがヒト自身では合成できないため、魚類等を食物として摂取する必要がありました。

SoProsは微細藻類であるオーランチオキトリウムより高濃度PUFAを抽出する研究開発に挑戦しています。

脂肪酸の標準代謝経路

藻類由来PUFAが注目されている理由

1.世界的人口増加による食料確保の為の天然水産資源の乱獲や気候変動による天然水産資源の増減に左右されません。

下図 食物連鎖でPUFA含有藻類を食べる天然魚、アザラシの油脂はDHA等PUFAを含有します。養殖魚は人工飼料で育つためDHA等PUFA含有しません。

2.DPAオイルの主供給源であるタテゴトアザラシ乱獲防止につながります。

3.ビーガン、ベジタリアン、フレキシタリアンも摂取可能。2019年世界ベジタリアン比率6% インド30%、欧米も年々著増予想されています。(ドイツ10%、イタリア10%、USA6%)

4.植物(微細藻類)由来であり、動物性油脂フリーです。さらに閉鎖系タンク培養のため限りなく重金属・ダイオキシンフリーになります。